三浦一郎『世界史の中の女性たち』
本を手放せない性分ゆえトイレにも本や漫画を常備してて
座って小用を足しながら読むのに最適なので重宝してるのが、
三浦一郎『世界史こぼれ話』1~6(角川文庫,1973~80)。
1つの話がおおむね13文字×10行程度だから時間的にちょうどいい(^^)
また巻末に生没年と簡単な人物紹介も付いた人名索引が全巻完備なとこも良い(^^)
不思議なのは、この『世界史こぼれ話』が取り上げているのは、
西洋史だけでなく中国史や日本史などの人物も含まれていて非常に幅広いこと。
三浦一郎の専攻は西洋史で、wikiに出ている傘寿記念論集の書名から推察するに、
古代ローマ・ギリシャ史が専門と思われるので、全て独りで書いたとは思えない(..)
特に日本史のエピソードは、典拠が容易には分からないものもある(^_^;)
6巻からカットがコマ漫画になり(カット担当者も、辻まことから小田切昭に交代)、
そのため収録話数も3分の2に減ったので、流石にネタ切れしたんだろうね。
その後、同じ角川文庫から『日本史こぼれ話』が3冊刊行されたが(1981~1983)、
こちらの著者は全て「奈良本辰也ほか」と表記されてて、「あとがき」や最終頁には
「奈良本辰也・高野澄・左方郁子・百瀬明治・中島智枝子」と執筆者を明記(3巻だけない)。
百瀬明治『御家騒動~江戸の権力抗争』(講談社現代新書,1993)は
所蔵・読了してるのを忘れそうだからメモっておこう(^^)
萩尾望都『王妃マルゴ』①~③(集英社,2013~2015)を読んだ直後だったためか、
三浦一郎『世界史の中の女性たち』(現代教養文庫,1985)にブックオフで遭遇すると、
つい購入してしまった(^_^;)
河合栄治郎の影響で社会思想社は好きで現代教養文庫も買ってた方だけど潰れちゃった(;_;)
故に、何かの時にすぐ参照できるよう、本書の目次=章立てをメモっておく(^^)
なお、人名表記は原文ママ(^_^;)
ネフェル・ティ・ティ(エジプト)
~古代エジプト第一の美女といわれる女王
ゴルゴー(ギリシァ)
~ギリシァ史に名を残す才女、スパルタの王妃
クレオパトラ(エジプト)
~エジプト最後の女王
ユリア(ローマ)
~父親におできと呼ばれた古代ローマの女性
アグリッピナ(ローマ)
~古代ローマの教育ママ
ジャンヌ・ダルク(フランス)
~異端者のまま聖女になった女
シモネッタ(イタリア)
~ルネサンスの美しい花
イサベル(スペイン)
~思いがけず女王となり、「恋」を成就した女王
カテリーナ・スフォルツァ(イタリア)
~泣く子も黙るイタリアの女傑
アイーサ(グラナダ)
~ライオンの心を持つといわれた王妃
ファーナ(スペイン)
~「狂女」と呼ばれた女王
メアリー・ステューアート(スコットランド)
~恋多きスコットランドの女王
カトリーヌ・ド・メディシス(フランス)
~権力に情熱を捧げた王妃
エリザベス一世(イギリス)
~繁栄の時代を築いた女王
クリスティーナ(スウェーデン)
~謎多いスウェーデンの女王
マリア・テレジア(オーストリア)
~よき妻であり、母であった女帝
マリー・アントアネット
~革命の悲劇にまきこまれた王妃
エカテリーナ二世(ロシア)
~男まさりの女帝
ジョゼフィーヌ(フランス)
~ナポレオンの最愛の人
マリー・ルイズ(フランス)
~ナポレオンの二度目の妻
マリア・ルイーサ(スペイン)
~スペイン史上最悪といわれた王妃
ジョルジュ・サンド(フランス)
~恋多き女、ショパンとの恋
ヴィクトリア(イギリス)
~空前の繁栄をもたらした女王
アレクサンドラ(ロシア)
~ロシア最後の皇后
アナスタシア(ロシア)
~命長らえた? 謎の皇女
マリー・ローランサン(フランス)
~詩人の愛によって誕生した画家
オリガ・クニッペル(ロシア)
~ソ連最高の女優、チェーホフ夫人
打ち終えた後、アマゾンのレビューに本書の目次(人物名だけ)が紹介されてるのを発見(+_+)
小生的には名前すら聞いたことのない人物もいて興味深かったし、
また知ってる人物でも初耳の話もあったりしたので、本書は楽しんで読めた(^^)
でも本書を読了するのに数か月もかかってしまった(..)
気になった人物の章は読み終える度に当該人物の出てくる大昔に読んだ本を
書庫から探し出し、それを拾い読みしたり、最後まで読んだりしてしまったため(^_^;)
といっても、
高階秀爾『歴史のなかの女たち~名画に秘められたその生涯』(文春文庫,1984)、
澁澤龍彦『世界悪女物語』(河出文庫,1982)
同 『女のエピソード』(河出文庫,1990)
庄司浅水『秘められた世界史』(現代教養文庫,1990)
吉村作治『クレオパトラの謎』(講談社現代新書,1983)
弓削達『アグリッピーナ物語』(河出文庫,1985)
メリメ『シャルル九世年代記』(岩波文庫,1952)
・・・といった読み物、伝記、歴史小説だけどね(^_^;)
しかし、メリメの小説の巧さには改めて感嘆させられたし、
弓削のは面白すぎて止められず結局最後まで読んじゃった(^_^;)
星野之宣『妖女伝説』②(集英社,1981)
倉多江美『静粛に、天才只今勉強中!』全11巻(潮出版社,1984~1989)
みなもと太郎『風雲児たち』⑮ロシア彷徨、⑯尊号問題興亡(潮出版社,1988、1989)
安彦良和『我が名はネロ』全2巻(文藝春秋,1998~1999)
・・・などの歴史(を題材にした)漫画まで読み直してしまった(^_^;)
その一方で、
池田理代子『女帝エカテリーナ』(中公文庫)も1冊だけ持ってたはずが見つからないし、
塩野七生『ルネサンスの女たち』(中公文庫,1973)も読んだ記憶があるのに書庫に無いし、
若桑みどり『女性画家列伝』(岩波新書,1985)も絶対に買って読んだはずが発見できず(;_;)
アナスタシアについては、ダニエル・コーエン『世界謎物語』(現代教養文庫,1990)以外にも
読んだ記憶あるんだけど書庫に見当たらないし、当然その書名も思い出せなかった(+_+)
他方で、本書をきっかけに、持ってるのに読んでない本を次々と思い出した(+_+)
下村寅太郎『スウェーデン女王クリスチナ~バロック精神史の一肖像』(中公文庫,1992)
のような名著がそうだし、また伝記文学として定評のある
シュテファン・ツワイク『マリー・アントワネット』上・下(岩波文庫,1980)
シュテファン・ツヴァイク『メリー・スチュアート』上・下(新潮文庫,1953)
リットン・ストレイチー『エリザベスとエセックス~王冠と恋』(中公文庫,1987)・・・などや、
論文(だったかしら?)に引用するため必要な個所だけ摘み読みしただけの
アンリ・トロワイヤ『チェーホフ伝』(中公文庫,1991)
などといった未読の本を早く読まねばという気にさせられた(^_^;)
本書は読み物だし、個人的には色んな契機にもなってくれたから、
気になった点も散見されたけど今回はスルー(^_^;)
[追記]
アメンホテップ四世(イクナートン)の王妃ネフェル・ティ・ティだが、その頭部の像が
「クレオパトラとエジプトの王妃展」(東京国立博物館 2015年7~9月)で展示されている由。
ただ、その表記は「ネフェルトイティ」。なお、wikiだと「ネフェルティティ」。
[追記170530]
駒田信二『世界の悪女たち』(文春文庫,1985)と澁澤龍彦『世界悪女物語』(河出文庫,1982)
の記述があまりにもソックリな件について、その一例を下記の別ブログで紹介した( ̄▽ ̄;)
http://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2017-04-23
座って小用を足しながら読むのに最適なので重宝してるのが、
三浦一郎『世界史こぼれ話』1~6(角川文庫,1973~80)。
1つの話がおおむね13文字×10行程度だから時間的にちょうどいい(^^)
また巻末に生没年と簡単な人物紹介も付いた人名索引が全巻完備なとこも良い(^^)
不思議なのは、この『世界史こぼれ話』が取り上げているのは、
西洋史だけでなく中国史や日本史などの人物も含まれていて非常に幅広いこと。
三浦一郎の専攻は西洋史で、wikiに出ている傘寿記念論集の書名から推察するに、
古代ローマ・ギリシャ史が専門と思われるので、全て独りで書いたとは思えない(..)
特に日本史のエピソードは、典拠が容易には分からないものもある(^_^;)
6巻からカットがコマ漫画になり(カット担当者も、辻まことから小田切昭に交代)、
そのため収録話数も3分の2に減ったので、流石にネタ切れしたんだろうね。
その後、同じ角川文庫から『日本史こぼれ話』が3冊刊行されたが(1981~1983)、
こちらの著者は全て「奈良本辰也ほか」と表記されてて、「あとがき」や最終頁には
「奈良本辰也・高野澄・左方郁子・百瀬明治・中島智枝子」と執筆者を明記(3巻だけない)。
百瀬明治『御家騒動~江戸の権力抗争』(講談社現代新書,1993)は
所蔵・読了してるのを忘れそうだからメモっておこう(^^)
萩尾望都『王妃マルゴ』①~③(集英社,2013~2015)を読んだ直後だったためか、
三浦一郎『世界史の中の女性たち』(現代教養文庫,1985)にブックオフで遭遇すると、
つい購入してしまった(^_^;)
河合栄治郎の影響で社会思想社は好きで現代教養文庫も買ってた方だけど潰れちゃった(;_;)
故に、何かの時にすぐ参照できるよう、本書の目次=章立てをメモっておく(^^)
なお、人名表記は原文ママ(^_^;)
ネフェル・ティ・ティ(エジプト)
~古代エジプト第一の美女といわれる女王
ゴルゴー(ギリシァ)
~ギリシァ史に名を残す才女、スパルタの王妃
クレオパトラ(エジプト)
~エジプト最後の女王
ユリア(ローマ)
~父親におできと呼ばれた古代ローマの女性
アグリッピナ(ローマ)
~古代ローマの教育ママ
ジャンヌ・ダルク(フランス)
~異端者のまま聖女になった女
シモネッタ(イタリア)
~ルネサンスの美しい花
イサベル(スペイン)
~思いがけず女王となり、「恋」を成就した女王
カテリーナ・スフォルツァ(イタリア)
~泣く子も黙るイタリアの女傑
アイーサ(グラナダ)
~ライオンの心を持つといわれた王妃
ファーナ(スペイン)
~「狂女」と呼ばれた女王
メアリー・ステューアート(スコットランド)
~恋多きスコットランドの女王
カトリーヌ・ド・メディシス(フランス)
~権力に情熱を捧げた王妃
エリザベス一世(イギリス)
~繁栄の時代を築いた女王
クリスティーナ(スウェーデン)
~謎多いスウェーデンの女王
マリア・テレジア(オーストリア)
~よき妻であり、母であった女帝
マリー・アントアネット
~革命の悲劇にまきこまれた王妃
エカテリーナ二世(ロシア)
~男まさりの女帝
ジョゼフィーヌ(フランス)
~ナポレオンの最愛の人
マリー・ルイズ(フランス)
~ナポレオンの二度目の妻
マリア・ルイーサ(スペイン)
~スペイン史上最悪といわれた王妃
ジョルジュ・サンド(フランス)
~恋多き女、ショパンとの恋
ヴィクトリア(イギリス)
~空前の繁栄をもたらした女王
アレクサンドラ(ロシア)
~ロシア最後の皇后
アナスタシア(ロシア)
~命長らえた? 謎の皇女
マリー・ローランサン(フランス)
~詩人の愛によって誕生した画家
オリガ・クニッペル(ロシア)
~ソ連最高の女優、チェーホフ夫人
打ち終えた後、アマゾンのレビューに本書の目次(人物名だけ)が紹介されてるのを発見(+_+)
小生的には名前すら聞いたことのない人物もいて興味深かったし、
また知ってる人物でも初耳の話もあったりしたので、本書は楽しんで読めた(^^)
でも本書を読了するのに数か月もかかってしまった(..)
気になった人物の章は読み終える度に当該人物の出てくる大昔に読んだ本を
書庫から探し出し、それを拾い読みしたり、最後まで読んだりしてしまったため(^_^;)
といっても、
高階秀爾『歴史のなかの女たち~名画に秘められたその生涯』(文春文庫,1984)、
澁澤龍彦『世界悪女物語』(河出文庫,1982)
同 『女のエピソード』(河出文庫,1990)
庄司浅水『秘められた世界史』(現代教養文庫,1990)
吉村作治『クレオパトラの謎』(講談社現代新書,1983)
弓削達『アグリッピーナ物語』(河出文庫,1985)
メリメ『シャルル九世年代記』(岩波文庫,1952)
・・・といった読み物、伝記、歴史小説だけどね(^_^;)
しかし、メリメの小説の巧さには改めて感嘆させられたし、
弓削のは面白すぎて止められず結局最後まで読んじゃった(^_^;)
星野之宣『妖女伝説』②(集英社,1981)
倉多江美『静粛に、天才只今勉強中!』全11巻(潮出版社,1984~1989)
みなもと太郎『風雲児たち』⑮ロシア彷徨、⑯尊号問題興亡(潮出版社,1988、1989)
安彦良和『我が名はネロ』全2巻(文藝春秋,1998~1999)
・・・などの歴史(を題材にした)漫画まで読み直してしまった(^_^;)
その一方で、
池田理代子『女帝エカテリーナ』(中公文庫)も1冊だけ持ってたはずが見つからないし、
塩野七生『ルネサンスの女たち』(中公文庫,1973)も読んだ記憶があるのに書庫に無いし、
若桑みどり『女性画家列伝』(岩波新書,1985)も絶対に買って読んだはずが発見できず(;_;)
アナスタシアについては、ダニエル・コーエン『世界謎物語』(現代教養文庫,1990)以外にも
読んだ記憶あるんだけど書庫に見当たらないし、当然その書名も思い出せなかった(+_+)
他方で、本書をきっかけに、持ってるのに読んでない本を次々と思い出した(+_+)
下村寅太郎『スウェーデン女王クリスチナ~バロック精神史の一肖像』(中公文庫,1992)
のような名著がそうだし、また伝記文学として定評のある
シュテファン・ツワイク『マリー・アントワネット』上・下(岩波文庫,1980)
シュテファン・ツヴァイク『メリー・スチュアート』上・下(新潮文庫,1953)
リットン・ストレイチー『エリザベスとエセックス~王冠と恋』(中公文庫,1987)・・・などや、
論文(だったかしら?)に引用するため必要な個所だけ摘み読みしただけの
アンリ・トロワイヤ『チェーホフ伝』(中公文庫,1991)
などといった未読の本を早く読まねばという気にさせられた(^_^;)
本書は読み物だし、個人的には色んな契機にもなってくれたから、
気になった点も散見されたけど今回はスルー(^_^;)
[追記]
アメンホテップ四世(イクナートン)の王妃ネフェル・ティ・ティだが、その頭部の像が
「クレオパトラとエジプトの王妃展」(東京国立博物館 2015年7~9月)で展示されている由。
ただ、その表記は「ネフェルトイティ」。なお、wikiだと「ネフェルティティ」。
[追記170530]
駒田信二『世界の悪女たち』(文春文庫,1985)と澁澤龍彦『世界悪女物語』(河出文庫,1982)
の記述があまりにもソックリな件について、その一例を下記の別ブログで紹介した( ̄▽ ̄;)
http://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2017-04-23
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