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小林信彦『映画の話が多くなって』

映画を観なくなり2012年のクロニクルの用はなさないけれど、
今回も教えられることの多かった
小林信彦『映画の話が多くなって~本音を申せば⑨』(文春文庫,2016)を読了。

週刊文春連載の2012年分だが、連載時に欠かさず読んでたのに内容を憶えてたのは数篇(+_+)
読んでるとその映画を観たくなるような紹介の巧さだけど、趣味が違うからなぁ^_^;
好みもニコール・キッドマン以外は合わないし、てゆーか、あらゆる趣味が違うんだけど、
だからこそ教わることばかりで、本書にも付箋を大量に貼りまくった(^^)
今冬もシモヤケが酷く家でも手袋してたから貼りにくかったけど(+_+)
肯ける評言も多かった(^^) 例えば、本書52頁、

  このごろは〈大女優〉や〈巨匠〉が多すぎる。
  亡くなれば、みんな〈大女優〉になってしまう。

二階級特進かしら^_^; 言葉のインフレ(+_+)

本書71頁

  山崎さんの小説にはこういうケースが多いのだが、
  いま、なぜ、こうした内容をとり上げたのだろうと思っていると、
  小説が終るときには、現実が小説そっくりになってくる。

本書218頁

  どうということのない日常が、いつの間にか、変化する。
  なぎら健壱はそこをさりげなくとらえている。

山崎豊子も読み直したくなるし、なぎら健壱を読んでみたくなる(^^)
本書で紹介されてた本で、読んでそうなのに記憶になかったから、
当時の手帳を調べたら、2013年6月に読了してたので一応メモ^_^;

◎孫崎享[うける]『戦後史の正体~1945-2012』(創元社,2012)

できれば、もっと本を紹介してほしかったな(..)

本書139頁

  一人の人物への感想は、その人物を初めてみた年齢によっても左右されると思う。

本書220頁

  テレビで二人だけで喋るのは真実を写し出す。

・・・などなど、さまざまな情報の他にも、興味深い指摘も多かったm(__)m

本屋で『日本人は笑わない』をパラパラ眺めてたら面白そうだったので速攻購入し、
帰宅して本棚に納めようとしたら既にあった上に付箋が大量に貼られてたことがあった(;_;)
今回wikiを見てても、何を持ってるのか自信が無かったので、蔵書を調べてメモ(+_+)

『現代〈死語〉ノート』(岩波新書,1997)
『現代〈死語〉ノートⅡ』(岩波新書,2000)

『笑いごとじゃない~ユーモア傑作選』(文春文庫,1995年)
『回想の江戸川乱歩』(文春文庫,1997)
『本は寝ころんで』(文春文庫,1997)→1991.8.29~1994.1.27
『〈超〉読書法』(文春文庫,1999)→1994.3.3~1996.3.21&1993.8~1994.9
『読書中毒~ブックレシピ61』(文春文庫,2000)→1996.4.25~1997.11.20&『小説探険』
『人生は五十一から』(文春文庫,2002)→1998年
『最良の日、最悪の日~人生は五十一から②』(文春文庫,2003)→1999年
『ぼくが選んだ洋画・邦画ベスト200』(文春文庫,2003)
『出会いがしらのハッピー・デイズ~人生は五十一から③』(文春文庫,2004)→2000年
『物情騒然。~人生は五十一から④』(文春文庫,2005)→2001年
『テレビの黄金時代』(文春文庫,2005)
『にっちもさっちも~人生は五十一から⑤』(文春文庫,2006)→2002年
『花と爆弾~人生は五十一から⑥』(文春文庫,2007)→2003年
『本音を申せば』(文春文庫,2008)→2004年
『〈後期高齢者〉の生活と意見』(文春文庫,2008)
『昭和のまぼろし~本音を申せば②』(文春文庫,2009)→2005年
『昭和が遠くなって~本音を申せば③』(文春文庫,2010)→2006年
『映画が目にしみる~増補完全版』(文春文庫,2010)
『映画×東京とっておき雑学ノート~本音を申せば④』(文春文庫,2011)→2007年
『女優はB型~本音を申せば⑤』(文春文庫,2012)→2008年
『森繁さんの長い影~本音を申せば⑥』(文春文庫,2013)→2009年
『伸びる女優、消える女優~本音を申せば⑦』(文春文庫,2014)→2010年
『人生、何でもあるものさ~本音を申せば⑧』(文春文庫,2015)→2011年
『映画の話が多くなって~本音を申せば⑨』(文春文庫,2016)→2012年

『日本の喜劇人』(新潮文庫,1982)
『悪魔の下回り』(新潮文庫,1984)
『極東セレナーデ』上・下(新潮文庫,1989)
『夢の砦』上・下(新潮文庫,1990)
『時代観察者の冒険~1977-1987全エッセイ』(新潮文庫,1990)
『背中あわせのハート・ブレイク』(新潮文庫,1991)
『小説世界のロビンソン』(新潮文庫,1992)
『ぼくたちの好きな戦争』(新潮文庫,1993)
『ハートブレイク・キッズ』(新潮文庫,1994)
『イエスタデイ・ワンス・モア』(新潮文庫,1994)
『イエスタデイ・ワンス・モア~Part2 ミート・ザ・ビートルズ』(新潮文庫,1994)
『世界でいちばん熱い島』(新潮文庫,1995)
『イーストサイド・ワルツ』(新潮文庫,1995)
『ドリーム・ハウス』(新潮文庫,1996)
『怪物がめざめる夜』(新潮文庫,1997)
『日本人は笑わない』(新潮文庫,1997)
『ムーン・リヴァーの向こう側』(新潮文庫,1998)
『和菓子屋の息子~ある自伝的試み』(新潮文庫,1999)
『コラムの冒険~エンタテインメント時評 1992-95』(新潮文庫,2000)
『結婚恐怖』(新潮文庫,2001)
『コラムは誘う~エンタテインメント時評 1995-98』(新潮文庫,2003)
『おかしな男 渥美清』(新潮文庫,2003)

『コラムは踊る~エンタテイメント評判記 1977~81』(ちくま文庫,1989)
『1960年代日記』(ちくま文庫,1990)

ざっと全ての手帳を見た限り、既読なのに持ってなかったのは、

『天才伝説 横山やすし』(文藝春秋,1998)

小説を再読したくなった(^^)

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