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駒田信二『中国妖女伝』

新刊でもそうだが、(古)本屋や図書館に無くて内容を確認できずにネットで買うのは難しい^_^;
でも、廉価だったし、また読んでそれなりに楽しめたから良かったのが、
駒田信二(著)村上豊(絵)『中国妖女伝』(旺文社文庫,1985)(^^)

表紙などには上記のようになっているが、
「あとがき」の末尾に「・・・村上さんとの共著とした・・・」とあるように(本書239頁)、
本書の奥付だと、著者として2人が並ぶ表記となっている。

本書は2部構成で、Ⅰは「中国妖女伝」、Ⅱは「中国艶笑譚」(^_^;)

Ⅰは各3頁弱の小品が35篇。
種々の雑誌に大正製薬の広告とともに掲載されたそうで、そのためなのか、
前半の12篇は人物中心だけど、必ず不老強精の仙薬やら妙薬やらが登場するし、
後半の23篇はそっち方面の中国の隠語や俗語についての故事の紹介^_^;

前半の12篇は、
妺嬉、楊貴妃、夏姫、西施、武則天、文姜、驪姫、万貴妃、妲妃、朱太后、趙飛燕、杜秋娘
を取り上げていて、知らないエピソードも結構あったので、読んで楽しかった(^^)

ただ、とにかく1篇が短すぎて、そこで終わっちゃうの!?と思うことしばしば^_^;
例えば、万貴妃。wikiにも紹介されていない明の憲宗(成化帝)に見初められたエピソード
(その時、憲宗は17歳で、万貴妃は47歳!父からもらった仙薬の効果は凄いね)から始まり、
皇后のように羽振りを利かせた話が紹介されていて、これだけでも充分に面白いけどね^_^;
でも、例えば、村松暎『中国列女伝~三千年の歴史のなかで』(中公新書,1968)88~91頁が
「万貴妃と憲宗」という見出しで、この万貴妃の更なる烈女ぶりを紹介していたな^_^;

後半の23篇については、
駒田信二『中国故事 はなしの話』(文春文庫,1981)や
常石茂&駒田信二&後藤基巳編『中国故事物語』(河出書房新社,1972)でも
取り上げられてた言葉も数篇あったが、とりあえず勉強になりましたm(__)m
何の役に立つか分からんけど^_^;

なお、後者の増補版にあたる文庫本が3冊出てるけど、
駒田信二&寺尾善雄編『中国故事物語 教養の巻』(河出文庫,1983)しか持ってなくて、
同書の「処世の巻」や「愛情の巻」には載っているのかもね^_^;

Ⅱの「中国艶笑譚」は、
大蔵財務協会の週刊新聞「税のしるべ」に連載されていた由^_^;
思わず笑った話も数篇あったかな^_^;

とまれ、読んで面白かったからいいや(^^)v

文庫もコミックも来月は欲しい新刊が1冊もなし(-_-) 期間限定ポイントどうしよう(+_+)

出版社も図書館の所為にする前に買いたくなるような本を出せ! 話はそれからだ^_^;
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