吉田豪『聞き出す力』
全頁爆笑だしブログにメモって頭に入れるよりも付箋を
して折に触れ読み返す方が良さそうゆえ購入を決めた
吉田豪『聞き出す力』(日本文芸社,2014)なんだけど、
同社の本を定価で買うのは何故か無駄遣い感が(失礼!)。
一冊丸ごと読者を楽しませようと著者のサービス精神が
存分に発揮されているから価格的に損はないんだけどね^^;
阿川佐和子『聞く力~心をひらく35のヒント』(文春新書,2012)より
実践的(なものを少しだけ狙ってるの)で参考になるし(^^)
吉田豪は紙プロ?本の話?あるいは他誌で知ったんだっけか?
『元アイドル!~今の本音を語るインタビュー集』(ワニマガジン社,2005)
『元アイドル2~今の本音を語るインタビュー集』(ワニマガジン社,2007)
は6年前に借りて面白かったので、
『元アイドル!』(新潮文庫,2007)
『男気万字固め』(幻冬舎文庫,2007)
を購入したけど、後者は何度読んでも笑えるから凄い(^_^;)
それにしても、例えば、本書104頁のように、
インタビュー前の下調べはプロとして最低限の礼儀なのだ!!
と事前の下調べは当たり前と再三強調した上で本書117頁は、
ちゃんと相手のことを下調べするのも一般常識なんだけど、
それが出来ていない人が意外と多いから
『吉田豪は相手のことをすごく調べる』とか
殊更に言われるようになったんだと思われる。
と客観的に自己分析しているところは流石ですね(また
他の有名インタビュアーの手法をさらりと批判してる件も)。
この「一般常識」の欠けた人が研究者の世界にも結構いる。
喩えて言うと、相手が何者なのか事前にリサーチしないから、
本業は実は八百屋なのに魚屋で偶々お手伝いしてただけの相手に、
「今年のサンマはどうですか?」などと質問をして、
参考にならない回答なのに有難がって論文に使ってる(+_+)
ただ、この「一般常識」の有効性は相手にもよる気がします。
松本伊代の自著なのに「まだ読んでないのですけど」発言は有名だが、
ゴーストライターや口述筆記で自分名義の著作物でも内容を把握してない
芸能人相手のインタビューでは効果的なのだと想像する。
だが、官僚の場合は聞き手が自分より情報を持ってると警戒するので難しい。
佐藤優『交渉術』(文藝春秋,2009)92頁に書かれていたが、
情報を伝えられていないということは、重要人物でないことの証拠
と見る文化が官界にはあるから、面子が潰されたとでも思うのか、
根に持っていつまでも嫌がらせしてくる(元)官僚もいるからね。
とまれ、今のところ今月読んだ本のベストになりそう(^^)
でも日本文芸社の本がベストだなんてねぇ^^; ←重ねて失礼しましたm(__)m
ワーストは足立陽『島と人類』(集英社,2015)当選確実(+_+)
[追記]
http://yomunjanakatsuta-orz.blog.so-net.ne.jp/2015-08-28
アンガーマネジメントの参考にと読み始めたら、インタヴュー手法に関して、
太川陽介『ルイルイ仕切り術』(小学館,2014)から学ぶべき点があった(^^)
次のようなケース(同書36頁)への対処法だ。
旅番組で素人の方に話を聞いていると、番組的には全然関係ない話をされる人も
多いんです。うかがったお店の歴史を聞きたいのに、飼ってるペットの話に
飛んじゃう方とか。
吉田と同じように、太川も「人に質問する時は、とにかく相手に興味を持って話を聞く
ということが一番大事・・・」(同書35頁)と考えているのは非常に興味深いね(^^) ただ、
「旅番組で素人の方に話を聞」く場合、相手のことを事前に下調べでき(て)ないかも(^_^;)
しかも、こうやって相手が「無関係なことばかり話す」ケースとなると、どうすべきか?
強引に本題に戻せば、「相手の方も気を悪くされるし、肝心の聞きたいテーマまで
聞けなくなってしまう。」(同書36頁)(+_+) そこで、次のように対応する由(同書37頁)。
話したい人は、とにかく話したいんです。ですからそういう関係のない話もしっかりと
聞いてあげる。/さらに、こういう長話の人の話を聞く時には、ひとつの聞くテクニックが
あるんです。/話したくて話した話の中から、本筋に関係のあるキーワードを見つけ出して
おく。これです。/そう思って聞いていると、本題に関係のないことも興味を持って
聞けますし。/そして、相手が思う存分話しきったなぁ、話すことに満足したなぁと
思ったらすかさずそのキーワードをきっかけにして、話を本題に振っていくんですね。/
すると相手は、自分が話しきったことで気分もいいですし、ましてや自分の好きな
キーワードから話がはじまるわけですからどんどんノってくるんです。/もうさっきまで
話していた自分の話したい話以上に、本筋の話もノって話しだしてくる。
して折に触れ読み返す方が良さそうゆえ購入を決めた
吉田豪『聞き出す力』(日本文芸社,2014)なんだけど、
同社の本を定価で買うのは何故か無駄遣い感が(失礼!)。
一冊丸ごと読者を楽しませようと著者のサービス精神が
存分に発揮されているから価格的に損はないんだけどね^^;
阿川佐和子『聞く力~心をひらく35のヒント』(文春新書,2012)より
実践的(なものを少しだけ狙ってるの)で参考になるし(^^)
吉田豪は紙プロ?本の話?あるいは他誌で知ったんだっけか?
『元アイドル!~今の本音を語るインタビュー集』(ワニマガジン社,2005)
『元アイドル2~今の本音を語るインタビュー集』(ワニマガジン社,2007)
は6年前に借りて面白かったので、
『元アイドル!』(新潮文庫,2007)
『男気万字固め』(幻冬舎文庫,2007)
を購入したけど、後者は何度読んでも笑えるから凄い(^_^;)
それにしても、例えば、本書104頁のように、
インタビュー前の下調べはプロとして最低限の礼儀なのだ!!
と事前の下調べは当たり前と再三強調した上で本書117頁は、
ちゃんと相手のことを下調べするのも一般常識なんだけど、
それが出来ていない人が意外と多いから
『吉田豪は相手のことをすごく調べる』とか
殊更に言われるようになったんだと思われる。
と客観的に自己分析しているところは流石ですね(また
他の有名インタビュアーの手法をさらりと批判してる件も)。
この「一般常識」の欠けた人が研究者の世界にも結構いる。
喩えて言うと、相手が何者なのか事前にリサーチしないから、
本業は実は八百屋なのに魚屋で偶々お手伝いしてただけの相手に、
「今年のサンマはどうですか?」などと質問をして、
参考にならない回答なのに有難がって論文に使ってる(+_+)
ただ、この「一般常識」の有効性は相手にもよる気がします。
松本伊代の自著なのに「まだ読んでないのですけど」発言は有名だが、
ゴーストライターや口述筆記で自分名義の著作物でも内容を把握してない
芸能人相手のインタビューでは効果的なのだと想像する。
だが、官僚の場合は聞き手が自分より情報を持ってると警戒するので難しい。
佐藤優『交渉術』(文藝春秋,2009)92頁に書かれていたが、
情報を伝えられていないということは、重要人物でないことの証拠
と見る文化が官界にはあるから、面子が潰されたとでも思うのか、
根に持っていつまでも嫌がらせしてくる(元)官僚もいるからね。
とまれ、今のところ今月読んだ本のベストになりそう(^^)
でも日本文芸社の本がベストだなんてねぇ^^; ←重ねて失礼しましたm(__)m
ワーストは足立陽『島と人類』(集英社,2015)当選確実(+_+)
[追記]
http://yomunjanakatsuta-orz.blog.so-net.ne.jp/2015-08-28
アンガーマネジメントの参考にと読み始めたら、インタヴュー手法に関して、
太川陽介『ルイルイ仕切り術』(小学館,2014)から学ぶべき点があった(^^)
次のようなケース(同書36頁)への対処法だ。
旅番組で素人の方に話を聞いていると、番組的には全然関係ない話をされる人も
多いんです。うかがったお店の歴史を聞きたいのに、飼ってるペットの話に
飛んじゃう方とか。
吉田と同じように、太川も「人に質問する時は、とにかく相手に興味を持って話を聞く
ということが一番大事・・・」(同書35頁)と考えているのは非常に興味深いね(^^) ただ、
「旅番組で素人の方に話を聞」く場合、相手のことを事前に下調べでき(て)ないかも(^_^;)
しかも、こうやって相手が「無関係なことばかり話す」ケースとなると、どうすべきか?
強引に本題に戻せば、「相手の方も気を悪くされるし、肝心の聞きたいテーマまで
聞けなくなってしまう。」(同書36頁)(+_+) そこで、次のように対応する由(同書37頁)。
話したい人は、とにかく話したいんです。ですからそういう関係のない話もしっかりと
聞いてあげる。/さらに、こういう長話の人の話を聞く時には、ひとつの聞くテクニックが
あるんです。/話したくて話した話の中から、本筋に関係のあるキーワードを見つけ出して
おく。これです。/そう思って聞いていると、本題に関係のないことも興味を持って
聞けますし。/そして、相手が思う存分話しきったなぁ、話すことに満足したなぁと
思ったらすかさずそのキーワードをきっかけにして、話を本題に振っていくんですね。/
すると相手は、自分が話しきったことで気分もいいですし、ましてや自分の好きな
キーワードから話がはじまるわけですからどんどんノってくるんです。/もうさっきまで
話していた自分の話したい話以上に、本筋の話もノって話しだしてくる。
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